妊娠6ヶ月の私が心を動かされた映画『オントラック』|人生と家族の再生を描く感動作

こんにちは。みきです。
目標を立てることが、ちょっとしんどく感じていた妊娠6ヶ月目。
そんなときに観た、Netflixの映画『オントラック ~つまずき人生を変える方法~』。
転んでも、つまずいても、少しずつ歩いていけばいいんだって。静かな夜に、心がじんわりあたたまる時間になりました。
このレビューは、ただの映画の感想というよりも、妊娠6ヶ月目を迎えた私がこの作品に触れ、自分の心と丁寧に向き合ってみた記録です。

「オントラック」基本情報

つまずきながらも、自分の人生を取り戻す物語
物語の主人公はエミリー。
離婚後、仕事も住まいも失い、兄の家に居候することに。
頼れる場所がない不安、他人の家に身を寄せる遠慮、娘と会えるのは一週間おきという孤独。
静かに、でも確かに、心が削られていく日々。
そんなエミリーに兄が提案したのは、なんとスキーレース。最初は乗り気じゃなかった彼女が、
“娘が応援してくれる”と知って、本気で挑戦するようになるんです。
妊娠中の私に刺さった、“変わろうとする姿勢”
妊娠中って、心も身体もすごく敏感になっていて、普段なら流してしまうような言葉や出来事が、じわっと染み込んでくることがあります。
この映画を観ていて、エミリーの「変わりたいけど変われない」「頑張りたいけど空回りする」
そんな姿に、どこか自分を重ねてしまいました。
今、私も新しい命を宿しているけれど、自分自身の人生にもどこか迷いがある。
「この子を育てながら、私はどう変わっていけるんだろう?」
「どんな母親になれるんだろう?」
そんな不安を、エミリーの成長がそっと受け止めてくれたように思います。
小さな挑戦が、人生を動かしていく
スキーレースに向けて必死に練習を重ねるエミリー。
雪の中、何度も転びながらも起き上がる姿は、まるで人生そのもの。
彼女がゴールした瞬間、「やり遂げた!」という誇りに満ちた顔が忘れられません。
この姿に勇気をもらって、私も妊娠中にやろうと決めた小さなことを、ひとつずつやってみようと思えました。
たとえばこのレビューを書くことも、そのひとつ。
小さな挑戦だけれど、「自分で決めたことをやり遂げる」って、きっと未来につながっていく。
そう思えたんです。
家族の形も、正しさもひとつじゃない
映画の中では、エミリーだけでなく、兄夫婦の不妊治療や、元夫との関係など、「家族」についていろんな角度から描かれます。
兄夫妻は、子どもを授かれないことへの苦しみを抱え、エミリーは、授かったけれど育てる環境に苦しんでいる。
どちらが幸せか、不幸せかなんて、誰にも決められない。
大切なのは、自分の「今」を認め、そのなかで自分らしい形を探していくこと。
古民家でのゆるやかな暮らしの中で、「足りないもの」を探すのではなく、「今あるもの」を味わう日々。
この映画を観て、その暮らし方に改めて背中を押されたような気がしました。
視覚も音も、心を包み込むような優しさ
映像で特に心に残っているのが、エミリーがスキーのジャンプ台のてっぺんに立つシーン。
真っ白な空にぽっかり浮かんだようなジャンプ台の上、「私、本当にここから飛べるの?」という不安と高揚が入り混じるその姿に、胸がぎゅっとなりました。
このシーンで流れる音楽もとても素敵で、静かな我が家のリビングで観ているはずなのに、まるで自分も雪山にいるような気持ちに。
映画の中の“音”や“静けさ”が、今の私たちの暮らしと心地よく響き合っていたんだと思います。
まとめ|自分のリズムで、一歩ずつ進んでいけばいい
人生って、思い通りにならないことのほうが多い。
でも、立ち止まってもいいし、転んでもいい。
また一歩踏み出せば、きっと景色が変わる。
『オントラック ~つまずき人生を変える方法~』は、そんなふうにそっと背中を押してくれる、やさしい映画でした。
家族と向き合うこと、自分と向き合うこと、
そして、自分なりのペースで歩いていくこと。
日々の暮らしに少し疲れていたり、
誰かと比べて自信をなくしていたり、
何かに挑戦する勇気が持てなかったり――
そんなときに、ぜひ観てみてほしい作品です。
Netflixで気軽に観られるので、温かいお茶でも入れて、静かな夜にどうぞ。

