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マタニティ生活

映画『オントラック ~つまずき人生を変える方法~』ネタバレレビュー|挑戦がもたらす家族の絆と人生の再生

心温まる家族の再生を描いた作品.png
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今回は、映画レビュー記事をお届けします。

タイトルは、2025年公開のスウェーデン映画『オントラック ~つまずき人生を変える方法~』(Netflixで公開中)です。

映画鑑賞後、どんな感想を持つか、どんなメッセージを受け取るかは、観客一人ひとりの背景や状況によって異なります。

この作品も例外ではなく、家族や人生に対する考え方、そして挑戦することの意味について深く考えさせられる内容でした。

(妊婦6ヶ月目の私にはとても刺さった・・・!)

本記事では、この映画の魅力とともに、私が感じたメッセージを余すことなくお伝えしたいと思います。

映画を観た方、またはこれから観ようとしている方にとって、参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

みき
みき
想いの翻訳家・編集者
Profile
2021年に独立し、ライティングや編集を通じてクライアントの想いを形にするサポートを開始。 大阪から宮崎に移住後は、自然と共に心の声を大切にした仕事を展開。ブログや本の編集、SNS運用サポートなどを提供。 心の奥底の思いや考えを、より多くの人に届く形に変換するのが得意。
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Basic information

基本情報

タイトルオントラック ~つまずき人生を変える方法~
製作国ノルウェー
上映時間94分
ジャンルドラマ・コメディ
監督ハルバー・ヴィッツォ
脚本ラーシュ・ギュドゥメスタッド、Vilde Klohs
出演者アーダ・アイド
トロンド・ファウサ・アウルヴォーグ
マリー・ブロークス
クリスティアン・ルーベク
Synopsis

あらすじ(ネタバレあり)

シングルマザーのエミリーは、夫と離婚して以来、仕事が続かず、人生に行き詰まっていた。一人娘とは一週間ごとに会えるものの、満たされない日々。

そんな中、住んでいるアパートのトイレが壊れ、兄夫婦の家に転がり込むことになる。しかし、兄の妻は、何かと頼ってくるエミリーにうんざりしており、家の空気はどこかギクシャクしていた。

兄は、そんなエミリーを放っておけないものの、「このままでいいのか」と思い悩んでいた。ある日、彼はエミリーをスキーレースに誘う。当初は気乗りしなかったエミリーだが、娘が応援に来ると知り、本気で挑戦することを決意する。

一方、元夫はエミリーに対し「君は変わらない」と呆れ顔。しかし、彼の今の妻から「いつまで引きずっているの?」と指摘され、彼自身も過去と向き合うことに。

また、兄と兄の妻は長年不妊治療を続けていたが、思うような結果が出ず、夫婦関係もぎくしゃくしていた。お互いのすれ違いに悩みながらも、彼らは新たな家族の形を模索し始める。

スキーレースへの挑戦を通して、それぞれの関係が変化し始める――。悩みや葛藤を抱えながらも、互いに影響を与え合い、新たな一歩を踏み出していく人々の姿を描いた、ユーモアと感動の物語。

Thoughts

感想・評価

率直に言って、とても面白かったです。

ノルウェー映画を見るのは初めてでしたが、日本の映画にはない独特の世界観があり、新鮮な気持ちで楽しめました。

問題を乗り越えていくヒントがもらえた

この映画の魅力のひとつは、家族のリアルな関係性が描かれていることです。登場人物それぞれに問題や悩みがあり、最初はそれがうまく回っていません。

主人公のエミリーは、何をやっても長続きせず、元夫と顔を合わせれば喧嘩ばかり。子どもの前ではそうしたくないと思っていても、自分を立て直せずにいます。

元夫も、すでに再婚しているのにエミリーに強く当たってしまう。

兄は、不妊治療のプレッシャーに疲れながらも、それを妻に正直に伝えられません。夫婦の間では、「子どもを授かりたい」「授からない」「そもそも子どもを持つ気があるのか」といったすれ違いが続き、仲直りしてもまた同じ問題で衝突する。

どの関係も、何かがうまくいっていない状態でした。

そんな彼らが、エミリーのスキーレース挑戦をきっかけに少しずつ変わっていきます。

  • エミリーは最後まで諦めずにやり遂げる力を身につけました。
  • 元夫は、エミリーへの感情ではなく、娘のために何ができるかを考えるようになりました。
  • 兄は、妻に素直な気持ちを伝え、新たな家族の形として犬を飼うという選択をしました。

この映画を見て強く感じたのは、「悩みや苦しみは誰にでもあるけれど、それをどう乗り越えるかが大切だ」ということです。

人は問題を抱えたまま、出口の見えないトンネルの中にいるような気持ちになることがあります。途方もなく感じてしまうこともあります。

でも、どんな小さなことでもいいから目標を決め、それをやり遂げることで、次の一歩が見えてくるのだと思いました。

エミリーは無職で、お金もない。そんな彼女がスキーレースに挑戦することに何の意味があるのかと最初は思いました。

でも、練習を積み、最後までゴールすることで、自分に自信を持つことができたのです。それは、「自分の人生を生きる」ための第一歩だったのだと感じました。

目標を持つ大切さに気づいた

目標を持ち、それをやり遂げることで、新しい出会いが生まれます。そして、出会いを通じてまた次のステップへと進んでいくことができる。

どんな目標でも、歩み出すことで、必ず歩み出す前よりも素敵な日々が待っている――この映画は、そんなことを教えてくれました。

実は私自身も、最近目標を立てることが億劫になっていました。何かを途中でやめてしまうことが多く、「やり遂げる」という経験が少なくなっていました。

でも、今回、このレビューを書くと決め、最後まで書き切ることを目標にしました。それがどんな意味を持つのかはまだわかりません。

でも、「自分が決めたことをやり遂げる」という小さな積み重ねが、やがて大きな力になるのではないかと思います。

そして、そのエネルギーは家族や周りの人にも自然と影響を与えていくのではないかと感じました。

自分なりの幸せを模索する大切さに気づいた

また、私は現在妊娠6ヶ月で、幸いにも不妊治療をすることなく子どもを授かることができました。

日本では、10人に1人が不妊治療を経て生まれているそうです。

この映画では、兄夫妻が「授かりたいけれど、授かれない」ことに苦しみ、エミリーは「子どもはいるけれど、生活がうまくいかない」状況を抱えていました。

どちらが幸せで、どちらが不幸せかなんて、簡単には言えません。ただ、どんな状況であっても、子どもを授かることは奇跡なのだと改めて思いました。

大切なのは、今の自分を受け入れ、その中で一歩を踏み出していくこと。

人生は、自分の思い通りにはならないことのほうが多いかもしれません。

でも、「自分なりの幸せ」を模索し続けることこそが、人生において本当に大切なことなのかもしれない――この映画を通して、そんなことを考えさせられました。

Consideration

具体的な演出や考察

この映画のテーマは「家族」と「自分自身の生き方」だと感じました。

登場人物たちはそれぞれ問題を抱え、思うようにいかない現実に苦しんでいますが、互いに影響を与え合いながら変化していく様子が丁寧に描かれていました。

成長の描き方

特に、エミリーの成長の描き方がリアルでした。

一度はうまくいったように見えても、また諦めそうになってしまう。現実でも、一度の成功ですべてがうまくいくわけではなく、迷いや挫折を繰り返すものです。

でも、彼女が挑戦を続けることで、実は周囲の人々も変わっていく。

その変化に気づいたとき、エミリー自身もまた前に進む力を得ているのが印象的でした。

これは、「挑戦することは自分だけでなく、周囲にも影響を与え、その影響が巡り巡って自分の力になる」ということを示しているように感じました。

特に印象に残ったシーン

特に印象に残ったのは、エミリーがスキーの練習でジャンプ台の頂上に登ったシーンです。

ジャンプ台がまるで雲の上に浮かんでいるように見え、幻想的で美しい映像でした。

彼女の不安や高揚感が視覚的に表現されていて、「自分は本当にここから飛び立てるのか?」という葛藤が伝わってきました。

そして、その瞬間に流れたBGMが絶妙で、彼女の心の動きを引き立てていました。音楽の使い方も、この映画の魅力のひとつだと感じました。

また、スキーの練習シーン全体を通して、「挑戦することの怖さ」と「それを乗り越えたときの達成感」が映像として表現されていたのが素晴らしかったです。

エミリーが何度も転びながらも練習を続け、最後にはゴールする姿は、彼女の人生そのものを象徴しているようでした。

この映画の演出は、派手なものではなく、登場人物の心情や成長を繊細に描くことに重きを置いている印象を受けました。

視覚的な美しさだけでなく、キャラクターの変化をさりげなく積み重ねていくことで、観客に「自分自身の人生」を重ねて考えさせる作りになっているのだと思います。

Summary

評価・まとめ

料金
1,000円
料金
1,000円

この映画の評価は「(4.5)」です!

人生に行き詰まりを感じている人や、自分自身を見失いかけている人にとって、心に響く作品でした。

こんな人におすすめ!

特に以下のような人におすすめしたいです。

  • 自分の人生に嫌気がさしている人
  • 「もう自分の人生なんて…」と思っている人
  • 目標を立てることに億劫になっている人
  • 家族や夫婦関係で悩んでいる人
  • 心に何かモヤモヤを感じている人

この作品が伝えてくれたのは、「どんな状況でも、自分の人生を前に進めることができる」ということ。

最初は何もかもうまくいかず、逃げたくなるエミリーでしたが、小さな一歩を積み重ねることで変化を生み出しました。

そして、その変化は彼女自身だけでなく、家族や周囲の人々にも影響を与え、少しずつ前向きな関係を築いていきました。

人生には思い通りにならないことも多いけれど

そして、最後のホームパーティのシーン。

兄夫婦とエミリー、娘、元夫とその奥さん、そしてエミリーの新しいパートナーが一緒に食卓を囲み、笑顔で過ごしている場面が描かれていました。

そこには、完全な「理想の家族」ではないかもしれないけれど、それぞれが自分の人生を受け入れ、新しい関係を築きながら生きていく姿がありました。

人生には思い通りにならないことも多いけれど、変化を受け入れ、一歩ずつ進んでいけば、こういう未来もあるのかもしれない――そう思えるラストでした。

この映画を観終わったとき、温かい気持ちとともに、「自分ももう少し前に進んでみよう」と思わせてくれる余韻が残りました。

Where can you see it?

どこで見れるの?

『オントラック ~つまずき人生を変える方法~』は、現在Netflixで視聴可能です。

自宅で手軽にアクセスできるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

人生の再起や家族間の絆、挑戦をテーマにしたこの作品が、あなたの心に響くこと間違いなしです。

Netflixのサブスクリプションがあれば、すぐに視聴できますよ。

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すぐにここから見る!
オントラック ~つまずき人生を変える方法~(2025年製作の映画)
オントラック ~つまずき人生を変える方法~(2025年製作の映画)

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